個人賠償責任保険。
聞いたことはあるけど、結局何の保険なの?必要ないのでは?
そう思っておられる方も多いのではないでしょうか。
なんだか難しそうに感じるかもしれませんが、他人にケガをさせたり他人のモノを壊したときに使える、とても身近な保険です。
今回は、個人賠償責任保険の補償内容や加入方法、補償の範囲について、わかりやすくご紹介していきます。
- 現役Webライター
- 保険が得意!損保会社・保険代理店の元社員
- 家電や便利アイテムが大好き!
- 幼稚園児と小学生の母
- 投資歴14年(株式・投資信託・iDeCo・FX・金など)
- 転勤族(12年で6回の引越経験者)
個人賠償責任保険とは
自動車保険とは、
日常生活において、自身の過失から他人にケガをさせてしまった場合や他人のモノを壊してしまった場合、民事上の損害賠償の責任が生じることがあります。このようなときの賠償金の支払いに備えられる保険が、個人賠償責任保険です。
損保ジャパン公式サイトより引用
偶然誰かにケガをさせてしまったり、誰かのものを壊してしまったり、賠償が必要となった場合に保険から支払いをしてもらえる保険です。
どんなときに支払われるの?
個人賠償責任保険が使える例はこちらです。
- 洗濯機のホースがはずれて水漏れし、マンション階下の住人に被害が出た
- 買い物中に不注意で商品を壊してしまった。
- 子供が友達宅のテレビを誤って壊してしまった。
- 愛犬の散歩中、通行人にかみついてケガを負わせた。
- ベランダから物を落としてしまい、下の駐車場に止められていた他人の車に傷がついた。
- 小学生が自転車で坂を下っているとき、女性と衝突。女性は寝たきりに。⇒ 約9,600万円支払
- 公園でキャッチボールをしていたとき、他の子供にボールが当たり死亡。⇒ 約6,000万円支払
小学生による自転車事故に高額な賠償判決が出たことは、ニュースなどでご存じの方も多いのではないでしょうか。
反対に個人賠償責任保険では支払われないケースはこちら。
- 業務中に誤ってお店の商品を壊してしまった場合 ⇨ 『業務中』は個人賠償責任保険の対象外
- 運転中、他人の車にぶつけてへこんでしまった ⇨ 自動車保険の支払い範囲
どうやって加入できるの?
個人賠償責任保険の主な加入方法はこちらです。
- 自動車保険・火災保険・傷害保険などの特約として契約をする
- 自転車保険に加入する(最近では自転車保険の加入が義務づけられている自治体も多数あります)
- クレジットカードに付帯できる場合もあり
加入するときは、以下の2点に注目してみましょう。
・示談交渉サービス付かどうか
・支払い限度額はいくらか
理由についてそれぞれ詳しく解説していいます。
示談交渉サービス付とは
『示談交渉サービス』とは、契約者にかわって保険会社が相手方と交渉をすることです。
自動車事故をイメージすると分かりやすいのではないでしょうか。保険会社が相手と話をしてくれますよね。
『示談交渉サービス』がなければ、自分で相手方と交渉しなければいけません。
支払い限度額について
高額な補償はいらないと思う人もいるかもしれませんが、人にケガを負わせた場合の賠償が高額になることも多いです。
せっかく加入するのですから、支払い限度額が低いよりも高いほうがいいですよね。
支払い限度額は1,000万円~無制限と、保険によっても異なります。
保険種類 | 支払い限度額 | 示談交渉 |
---|---|---|
自動車保険へ付帯 | 無制限 | 示談交渉つき |
火災保険へ付帯 | 1億円 | 示談交渉つき |
傷害保険へ付帯 | 1億円 | 示談交渉つき |
例として、損保ジャパンの保険で個人賠償責任保険を付帯できる条件を表にしました。
どの保険に付帯するかで支払い限度額が変わってきます。これは東京海上日動火災保険や三井住友海上火災保険でもほとんど同じです。
先に紹介しましたように、自転車事故では1億円近い賠償金額が発生しています。最低でも1億円以上はかけておいた方が安心です。
また、実は個人賠償責任の保険料は安いので、1億円と無制限でも保険料に大差ありません。この例の場合は火災保険に1億円の特約をつけるより、自動車保険に無制限でつけることをオススメします。
補償されるのは誰?
個人賠償責任保険の補償の範囲は以下の方々です。
- 契約者ご本人
- 配偶者
- 本人または配偶者と同居の親族
- 本人または配偶者と別居の未婚の子(一人暮らしの大学生〇、結婚した子供×)
お父さんかお母さんが契約者であれば、同居の家族も別居の未婚の子も補償の対象となります。
つまり、1家族に1契約で家族全員の事故はサポートすることができます。
もしも自動車保険にも火災保険にも特約をつけていたり、お父さんも子供も加入していたら、補償が重複してしまいます。補償が重複しても、保険金は重複して支払われないので、支払った保険料はムダに。
必要以上に特約をつけていないか、確認してみましょう。
必要以上に特約をつけているかなんてわからない…。
他の保険も問題がないか不安…。
という方には、ファイナンシャルプランナーに無料で相談できるサービスもあります。
※ファイナンシャルプランナーとは、金融・税制・不動産・住宅ローン・保険・教育資金・年金などの知識を備え、相談者をサポートする専門家のことです。
ファイナンシャルプランナーに相談できる内容は
- 保険の見直し
- 家計の相談
- 老後資金の相談
- 住宅ローンの相談
- 教育費・子育て費用の相談 などのお金に関することです。
保険や貯蓄などが今のままで問題がないかを専門家へ無料で相談できます。
無料なのでお気軽に聞いてみれますね。
生命保険も家計管理も今のままでいいのか不安だったけどはあるけど、専門家に無料で相談にのってもらえると安心できますね!
まとめ
他人のモノを壊してしまったり、他人にケガをさせてしまう可能性は誰にでもあり得ることです。
特に自転車での事故は、子供が加害者となり、1億円近い損害賠償が発生する可能性もあります。
万が一の際に、本人や家族の生活を守ることができる個人賠償責任保険は、加入しておきたい大切な保険です。
補償の範囲外になってしまっている方はいないか・たくさん加入しすぎていないか、しっかり確認しておきましょう。