もしも自動車事故にあったら、、
何をすればよいか、ご存知でしょうか?
してはいけないことも、ご存知ですか?
もし知らなければ、いざ事故にあったとき、
「どうしよう、、、」「何をしたら、、」「(パニック!!)」になったり、
うっかりしてはいけないことをしてしまうかもしれません、、、。
でも大丈夫!
この記事を最後まで読んでいただけると、いざという時にお役に立てること間違いなしです。
- 現役WEBライター・損保会社と保険代理店の元社員
- ガジェット大好き!効率化命!な2児の母
- 保険やお金の専門家(ファイナンシャルプランナー2級)
- 投資歴14年(株式・投資信託・iDeCo・FX・金など)
- 転勤族(11年で6回の引越経験者)
自動車事故当日にすること
では、交差点での出会いがしら、車どうしの事故がおきたとします。
- ケガ人の確認、救急車を呼ぶ
- 警察へ連絡する相手と連絡先を交換
- 保険会社や保険代理店へ連絡
- 車が動かない場合はレッカーを依頼
順番が変わっても問題ありませんが、①ケガ人の確認は最初にしましょう。
1.ケガ人の確認、救急車を呼ぶ
自動車事故のケガといっても、かすり傷から意識不明や死亡まで、さまざまです。
まずはお互いにケガの状況を確認し、必要に応じて救急車を呼びましょう。
特に多いのが、むちうちです。
むちうちは、事故当日にはあまり症状がなく、翌日から72時間以内に痛みが強くなることがあります。
もし痛くなったら、保険会社へ連絡してから病院へ行きましょう。
補償内容や事故の過失割引によっては、治療費を病院窓口で支払わなくても良いように、保険会社から病院へ連絡してもらうこともできます。
② 警察へ連絡する
警察の方が現場に来て、事故状況の確認をします。このときに信号や一旦停止の有無を確認しておきましょう。過失割合の判断に関係するからです。
またお互いの車のキズの箇所も確認しておきましょう。
ついでに別の傷も、、と悪いことを考える人もいます。写真を撮っておくのもいいですね。
③ 相手と連絡先を交換
お互いに確認するのは以下の項目です。
- 事故の日時、事故現場、事故状況
- 相手の氏名・住所・連絡先(社有車であれば、会社名・連絡先・担当者などわかる範囲)
- 加入している任意保険の保険会社名
- 相手車両の登録ナンバー、車の色、修理先などわかる範囲
- 目撃者がいる場合は、目撃者の連絡先も
- ドライブレコーダーの確認
保険会社や保険代理店へ連絡する際、上記のような内容を聞かれますので、メモをとっておきましょう。
最近はドライブレコーダーをつけている車も多いです。
たとえば、信号のある交差点の出会いがしらの事故で、お互いが青信号だったと主張が食い違うこともあります。
こんな場合はドライブレコーダーを見れば信号の色を判断できる可能性が高いです。
④ 保険会社や保険代理店へ連絡
保険会社や保険代理店へ連絡します。
そして、こちらの保険会社と相手の保険会社が事故解決にむけて話をすすめていきます。
⑤ 車が動かない場合はレッカーを依頼
もし車が動かなくても、加入している自動車保険から、レッカーを依頼できることが多いです。
依頼できるだけでなく、レッカー代を支払ってもらえる場合も多いです。
レッカーでは、修理工場や自宅など指定する場所まで運んでもらうことができます。
自動車事故の現場で『してはいけないこと』
相手方と、示談交渉や賠償金の話をしてはいけません。
車の修理費やケガの治療費、過失割合は、事故現場ですぐにわかるものではありません。
もしも「●円支払ってくれたらいいから」「修理費全額支払って」などと持ち掛けられても、絶対に約束しないようにしてください。
なぜなら、現場での口約束だとしても、後からくつがえすことができないからです。
相手から何か話を持ちかけられても、「保険会社に任せます」と伝えましょう。
自動車事故の過失割合って誰が決めるの?
過失割合とは、発生した交通事故に対する責任(不注意の度合い)の割合のことです。
過失割合って警察が決めるんんでしょ?
いえ、警察ではありません。
警察は、事故の連絡をすると現場に駆けつけてくれ、現場確認と当事者からの状況確認を行い、事故の事実を記録してくれます。
ですが、民事上の問題のため過失割合の決定を警察が判断することはありません。
一般的には、事故の当事者が加入する保険会社同士で決めています。
過失割合ってどうやって決めるの?
事故現場の道路状況(信号・標識・道幅・見通しなど)や、事故当時の細かな状況などによって判断します。
例えば、
- 一旦停止の標識がどちらにもない
- 信号のない交差点
- 同じくらいの道幅
- 直進どうし の車の事故があるとします。
信号機のない交差点では、左側から来る車両(上の図ではAの車)の進行を妨げてはならないと、道路交通法に明記されています(「左方優先」といいます)。
そのため、左側から交差点へ進入した車(A)の過失が10%少なくなります。
つまり、このような現場での基本的な過失割合は、
- 左から来た車(A)の過失割合 40%
- 右から来た車(B)の過失割合 60% となります。
この過失割合は、過去の判例をもとにしています。
他の事故状況でも、過去の判例をもとに過失割合を決めています(根拠なく勝手に決めているわけではないのです)。
そして、事故のたびに過去の判例を探すわけではなく、保険会社の社員はこのようなものを使っています。
上の本は、事故事例の裁判結果をパターン化したもので、過失割合を検討するときに参考にし、実際の具体的な事故状況をふまえて判断します。
また、保険会社では判断の難しいケースは、法律の専門である弁護士に相談することもあります。そのため、保険の契約をするときは、『弁護士費用特約』をつけておくと、弁護士への相談費用は保険から支払われますので、安心して弁護士へ依頼することができます。
また、知り合いに交通事故専門の弁護士がいなくても大丈夫です。保険会社から紹介し、保険会社の担当者と弁護士がやり取りをしてくれますので、知識がなくても安心です。
そして、過失割合に不満があるときは、『示談』をしてはいけません。一旦示談で合意をしてしまうと、基本的には後になってから覆すことはできません。上に記載した『現場で約束をしてはいけない』と同じ理由です。
過失割合は何に影響するの?
過失割合は、受け取れる保険金に影響します。
例えば先程の事故状況図ですが、
A車:40%、B車:60% で示談が成立したとします。
そして、
A車の修理費:50万円
B車の修理費:60万円 とします。
Aさんの修理費50万円のうち
・40%の20万円 → Aさんの責任なので自己負担
・60%の30万円 → Bさんの保険会社からAさんへ支払う
Bさんの修理費60万円のうち
・60%の36万円 → Bさんの責任なので自己負担
・40%の24万円 → Aさんの保険会社からBさんへ支払う
つまりAさんは、
・相手の保険会社から30万円を受け取って自分の車を修理
・自分の保険会社から相手へ24万円を支払う ということになります。
Aさんは、修理費50万円のうち、30万円は相手の保険会社から受け取れるけど、残り20万円は?
自腹になるの?
もしAさんが車両保険に入っていれば、残りの20万円はAさんの車両保険から支払われます。
入っていなければ、残念ながら自腹です。
ちなみに車両保険には、一般条件と車対車限定特約の2種類がありますが、車同士の事故の場合どちらに加入していても支払われます。
自動車保険の補償内容については、失敗しない必要な補償を紹介の記事でも解説しています。
『保険料が高いから、、』
『自分でぶつけたりしないから、、』
と、車両保険に入らない方もいらっしゃるかもしれませんが、全額保険から支払われない場合もあります。保険料の安い車対車限定特約でもよいので、車両保険の加入をオススメします。
保険料の比較についてのお話はこちら。
賃貸物件の火災保険についてのお話はこちらから。