子どもの学校から貸し出されたタブレット、どんな保険に入れば補償されるの?
小学生になると、タブレットやchromebookなどのパソコンを学校から貸与されます。
家に持ち帰ることもあり、家でタブレットを使って壊した場合は自己負担で修理が必要な場合も多いようです。
我が家の子どもが通う学校では、自分で保険に加入するようにお知らせが届きました。(地域によって対応はバラバラのようです)
えー!タブレットの保険ってどんなのがあるの?
そこで、小学校に入学したら貸与されるタブレットについて、次の2点を調査しました。
- 学校から借りたタブレットが補償される保険
- 学校から借りたタブレットの破損・紛失したときの費用
万が一の時にも困らないようしっかり備えておきましょう。
- 現役Webライター
- 保険が得意!損保会社・保険代理店の元社員
- 家電や便利アイテムが大好き!
- 幼稚園児と小学生の母
- 投資歴14年(株式・投資信託・iDeCo・FX・金など)
- 転勤族(12年で6回の引越経験者)
学校のタブレットが対象の保険は?
貸与されたタブレットやノートパソコンを補償できる保険を見ていきます。
候補はこちらです。
- 受託物賠償責任特約
- 火災保険(家財が対象)
- 個人賠償責任保険
- 携行品損害特約
それぞれみていきましょう。
受託物賠償責任特約
受託物賠償責任特約とは
他人(レンタル業者を含みます。)から預かった物を破損したり、盗難されたりしたことによって、その他人に対して法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金を支払う特約です。
出典:SBI損保
学校から貸与されったタブレットは?
受託物賠償特約をセットされている場合、補償されます。
出典:三井住友海上
受託物賠償特約は日本国内で他人から預かったり、レンタルしたものを日本国内でこわしてしまい、法律上の損害賠償責任を負った場合などに、持ち主に与えた損害を補償します。
子どもが学校から借りてくるタブレットは、火災保険などに付帯される特約・受託物賠償責任特約に加入していれば万が一のときも補償されます。
ですが受託物賠償責任特約は火災保険や傷害保険の特約として契約するもので、単独で加入することはできません。
また特約に加入する場合も、火災保険や傷害保険を加入されている保険会社に受託物賠償特約の扱いがある・付帯できる条件に当てはまる場合に限られてしまいます。
他の保険も見ていきましょう。
火災保険(家財が対象)
続いては家財が対象の火災保険を見ていきましょう。
家財を保険の対象とする火災保険は、
家財補償の対象になるのは、補償対象である自宅などの建物内に収容される家財のうち、家具類、家電製品、衣類などの生活用の動産および高額貴金属などです。
出典:東京海上日動
家財の火災保険では学校から貸与されたタブレット対象にならないの?
学校から貸与されったタブレットは?
ご自身の持ち物でないため補償の対象外となります。
出典:損保ジャパン公式
火災保険(家財)は、自分のものが対象のため、貸与されたタブレットは対象外です。
賃貸の火災保険の選び方はこちらに詳しく書いています。気になる方は読んでみてくださいね。
個人賠償責任保険
個人賠償責任保険は?人のものを壊したときの保険でしょ?
個人賠償責任保険とは
日常生活において、自身の過失から他人にケガをさせてしまった場合や他人のモノを壊してしまった場合、民事上の損害賠償の責任が生じることがあります。このようなときの賠償金の支払いに備えられる保険が、個人賠償責任保険です。
出典:損保ジャパン
学校から貸与されったタブレットは?
タブレット端末が「移動電話等の携帯式通信機器、ノート型パソコン等の携帯式電子事務機器及びこれらの付属品」に該当する場合は補償対象外となります。
出典:東京海上日動火災公式
個人賠償責任保険は、タブレットもノートパソコンもスマホも対象外です。
個人賠償責任保険については、こちらで詳しく解説しています。気になる方はチェックしてみてくださいね。
携行品損害特約
携行品損害特約は?持ち物が対象なんでしょ?
携行品損害特約とは、
被保険者の居住の用に供される(実際に住んでいる)建物(物置、車庫その他の付属建物を含みます。)外で、被保険者が携行している被保険者所有の身の回り品について偶然な事故により損害が生じた場合お支払いする特約です。
出展:損保ジャパン
学校から貸与されったタブレットは?
ご自身の持ち物でないため補償の対象外となります。
出典:損保ジャパン
携行品損害特約も、借りているものは対象外です。
受託物賠償以外はダメなのね…。どうやったら備えられるの!?
モバイル保険というものがありますよ!
続いてはスマホやタブレット端末のための保険・モバイル保険についてご紹介していきますね。
学級閉鎖の時などタブレットを持ち帰りオンライン授業をする機会もあるため、あまりに遅いネット環境では困ってしまう可能性も。
転勤族の我が家は、コンセントを指すだけで使えて通信制限もないSoftbankAirを使用しています。
学校のタブレットやスマホも対象!モバイル保険とは
モバイル保険とは、スマホやタブレット・パソコン・Switch・スマートウォッチなどのWi-FiやBluetoothにつながる端末を守る保険です。
学校から貸与されているタブレットも契約できますよ。
お客様以外の家族名義や、お客様以外の家族が使用している端末も登録いただけます。
出典:モバイル保険
ただし、本保険の被保険者が使用者あるいは所有者である端末のみ登録が可能です。
端末の所有者とは、端末資産の所有者を指します。具体的には回線契約を伴う場合はその契約者(名義人)、回線契約を伴わない場合は端末の購入者をいいます。
なお、端末の名義人が18歳未満である場合においては、その保護者(親権者)の方を所有者といたします。
つまりどういうこと…?
つまり、子どもが学校から借りているタブレットも、モバイル保険なら契約できるということです。
モバイル保険の詳細はこちら
費用 | 月額700円 |
補償額 | 年間10万円までなら何度でも対象 |
自己負担額 | なし |
対象修理 | 画面割れ・故障・水漏れ・盗難など |
対象端末 | スマホやタブレット・パソコン・Switch・スマートウォッチ・ワイヤレスイヤホンなどのWi-FiやBluetoothにつながる端末3台まで補償 |
注意点 | 補償対象とする機器を追加・変更したい場合はいつでも手続き可能 ※1度補償対象から外した端末を再度補償対象として登録することはできません |
今持ってるスマホやパソコンでも契約できるの?
登録時において次のいずれかの要件を満たす場合、登録可能です。
(ア) 新規取得した日から1年未満のもの
(イ) 新規取得した日から1年以上であってもメーカーまたは通信キャリアが提供する有償の補償サービスに加入しており、かつ当該サービスにより補償が受けられる状態のものお申込み時に上記サービスを継続中であることが確認できる画像をご提出いただきますので、下記URLをご参照ください。
出展:モバイル保険
新しく購入して1年以内の機種、1年以上前に購入していても今までドコモやソフトバンクなどの補償サービスに加入していた場合は、この保険に加入できます!
子どもが持ち歩くSwitchも実は気になってたの!
ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチも高いけど、保険には入ってなかったよ。紛失も対象なのは嬉しいね!
3台で700円のため、1台当たり233円で加入できる保険です。
233円でいざという時の補償を買えるなら安いですよね。
学校から借りたタブレット以外にも、親のスマホやタブレット、Switchなども保険に安く加入できて安心ですね。
続いては、タブレットを壊してしまったときの修理費用をご紹介します。
スマホやタブレットを補償できる保険を比較しました。気になる方は詳しくはこちらからチェックしてみてくださいね。
小学生は早く下校する日もありますよね。子どもに家の鍵を安全に持たせる方法をまとめました。興味のある方はこちらもチェックしてみてくださいね。
学校のタブレットを壊した・紛失したら?修理費用も調査
私立小学校に通わせていて、子どもにタブレット端末を持たせている保護者111名を対象に、私立小学生のタブレット端末破損に関する実態を調査しています。
子どもがタブレットを破損・紛失:7割経験あり
壊したこと
- かなりある:24.3%
- ややある:41.4%
無くしたこと
- かなりある:25.2%
- ややある:40.5%
壊したりなくしたりした経験のある人が、半数以上もいるんですね。
子どものタブレット端末が壊れた理由:「落下による損傷」が65.5%
- 落下による損傷:65.5%
- 水濡れによる故障:63.1%
- 経年劣化による故障:63.1%
落下や水漏れってやっぱり多いんですね。
子どもがタブレット端末を無くした理由:「落として紛失した」が71.2%
- 落として紛失した:71.2%
- 置き忘れた:53.4%
タブレットを持ち歩いたら落としたり置き忘れたりするよね。
タブレットを壊した際の対応:「新しいタブレット端末を購入した」が72.6%
- 新しいタブレット端末を購入した:72.6%
- メーカー保証や保険等を利用して交換・修理した:54.8%
- 全額自費で修理に出した:42.5%
使うものだし修理か購入するしかないよね…。
修理費用:「30,000円~50,000円未満」が41.9%
- 50,000円以上:29.0%
- 40,000円~50,000円未満:12.9%
- 30,000円~50,000円未満:41.9%
3万円以上が83.8%!
1万円未満という方は、保険に加入していて3,000円や5,000円の自己負担があったのかもしれませんね。
修理する場合も購入し直す場合も高額になりがちなため、保険でしっかり備えておきましょう。